堕天使の恋

□二章
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【夢とか希望って所詮は戯言でしょう】

2羽「狭い世界」 薄暗い街灯の中を携帯を見ながら歩いていた。友達というカテゴリーに入る彼女等に適当にメールを返しパチンパチンと携帯電話を折ったり広げたりした。イライラしたりするとすぐ無意識にこの癖がでてしまう。「男のことしか頭にないのかな、この雌豚共は。」
彼女等の話は大抵が愚痴と男の話。いつも同じようなことばかりをネタにしていてよく飽きないと思う。
「毎日合コンやナンパ待ちまでして男あさりご苦労様だね。」
関心すらしてしまうよ、と思わず笑った。私には真似出来ないし、したいとは思わない。そんな暇があるのなら、もっと違うことに使ったほうが有意義だと思う。
〜♪〜♪〜
携帯が光りながら音楽を奏でた。
「………ッチ。」
一瞬出るのを面倒くさくなり躊躇ったが、着信が彼女等のリーダー的人物だと思い出し、出ないほうが後から面倒くさくなると思い渋々ボタンを押し出た。
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