連載〜雨の日〜
□きらきら
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サァ−……
冷たい雨が地面に落ちる。
『水谷もっとこっちこいよ。ぬれるぞ。』
春樹は少し離れている琴美に言った。
『でも…春樹くん肩が…』
『いいって、女の子に風邪引かせる訳にはいかねぇーし!』
そういい彼はニカッと笑った
恥ずかしい…
でもチャンス…だよね? 花ちゃんの声が頭の中でリピートする
ー言わないでずっと後悔するつもり?ー
がんばろう!!
今がチャンス!!!
『あ…あの…春樹くん!!!』
『うぉ!!!びっくりしたぁ…そんな大声出さんでもこんな隣にいるんだから聞こえてるって、で、なした?』
春樹は呆れたように笑った。
『あ…あのね…えっと…その…わ、私春樹くんが…『水谷!!雨あがったぜ!わぁ…見ろよあれ!』
春樹が指を差した先には…
『わぁ…虹だぁ!!綺麗…』
『だろっ!すっげぇ…あんなくっきりしたの見るの俺初めてだ!!』
春樹は子供みたいに目をキラキラさせて言った。
『って!ごめん!水谷何??
』
『え…ううんなんでもないよ!…綺麗な虹だね!!』
『おぉ!!』
雨の日それは
彼女の心に虹をかけた日
〜キラキラ〜
END